【観光に便利】奈良交通『市内循環』バスのご案内【主要バス停一覧】

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奈良の主要観光スポットを巡るには一番便利!「市内循環」バス

近年ますます注目が集まっている古都、奈良の観光スポット。

奈良のまちは京都ほどの規模はありませんので、観光スポット同士は巡りやすくなっていますが、徒歩での移動は決して楽ではありません。そんなときに便利なのは「バス」。

奈良県内は基本的に全てのバスが「奈良交通」バスにより運行されているので、京都と比べ使いやすくなっているほか、奈良公園・東大寺・ならまちエリアといった主要な観光地を巡る時には、奈良のまちをぐるぐると回り続ける「市内循環バス」という大変便利な存在が使えます。

このページでは、その「市内循環バス」に関して、その乗り場や運賃、観光スポット最寄りのバス停などを簡単にご紹介して参ります。

市内循環バスとは?

市内循環は黄色が目印

奈良のバスの「顔」とも言える存在である「市内循環バス」。

循環バスは早朝から深夜まで、奈良の中心部や観光スポットを回るルートを、ひたすらぐるぐると一周しています。

また、循環バスは「黄色」一色となっており、そのほかのバスと比べわかりやすくなっています(ダイヤの乱れなどで一般車両で運転される場合もあります)。

循環バスは時計回りの「外回り」と、反時計回りの「内回り」があり、どちらに乗っても同じバス停にアクセスすることが可能ですが、より近い方を選んでスムーズにアクセスすることが出来ます。

なお、本数は奈良県内のバスでは最も多い路線の一つであり、基本的に「外回り」は15分おきに、「内回り」は16分おきに運転されています。

※JR・近鉄奈良駅からの場合、奈良公園・東大寺方面へは他系統(春日大社本殿行き・高畑町行き・山村町行き)を利用することも可能ですので、乗車機会は比較的多くなっています。


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駅の「市内循環のりば」案内

JR奈良駅から

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奈良公園・東大寺・春日大社方面へ

JR奈良駅2番バスのりば

アクセスの多い「奈良公園」・「東大寺」・「春日大社」・「興福寺」方面へは、「2番乗り場」を利用します。

JR奈良駅を出て東口のバスターミナルに出ると、先に市内循環バスの「5番乗り場」が見えてきて、そこにバスが止まっていることがありますが、東大寺方面へお越しの方は、「5番乗り場」から更に少し行った「大通り」に面した「2番乗り場」から乗ってください。

「5番乗り場」からの市内循環バスでもアクセスはできますが、時間が20分以上かかってしまいます。「2番乗り場」からの市内循環・外回りならば、東大寺最寄りの「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停まで約10分(渋滞がない場合)で到着します。

バスは市内循環(外回り)が約15分おきの運行となっているのみならず、「春日大社本殿」行き・「高畑町」行き、及び隣の1番乗り場からの「山村町」行き等をご利用頂くことで、奈良公園・東大寺方面へは多くの乗車機会が確保されています。

ならまち方面へ

JR奈良駅5番バスのりば

JR奈良駅から「ならまち」エリア、またゲストハウスなどがある「京終」エリアにお越しの方は、

駅に近い位置にある「5番乗り場」から「市内循環・内回り」に乗車してください。バスは昼間時は約16分間隔で運行されていますので、少し待てばご利用頂けます。

駅から降りてタクシー乗り場を過ぎるとすぐに「5番乗り場」がありますので、とてもわかりやすくなっています。JR奈良駅から「ならまち」エリアの入り口にあたる「田中町」バス停までは、約8分程度(渋滞がない場合)で到着します。

近鉄奈良駅から

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奈良公園・東大寺・春日大社方面へ

近鉄奈良駅1番バスのりば

アクセスの多い「奈良公園」・「東大寺」・「春日大社」方面へは、「1番乗り場」を利用します。

近鉄奈良駅で電車を降りて、階段を登ると、柱のあちこちに「バス」の表示がありますので、表示に従い「西改札」を出て頂き、改札の右側の階段を登り、地上へ出るとそのまま少し逆方向(西)へ行くとすぐに「市内循環・外回り」の乗り場「1番乗り場」に到着します。

駅からバス停まではすぐの距離ですが、JR奈良駅と比べ、やや位置関係がわかりにくくなっていますので、わからなければ駅の表示板などで確認しながらアクセスしてください。

バスは市内循環(外回り)が約15分おきの運行となっている他、東大寺・奈良公園方面へは「春日大社本殿」行き・「高畑町」行きなどもご利用頂くことで、十分な利便性が確保されています。なお、観光客の多い時期は座れない場合もあります。

ならまち方面へ

近鉄奈良駅9番バスのりば

近鉄奈良駅から「ならまち」エリア、またゲストハウスなどがある「京終」エリアにお越しの方は、東大寺方面へ向かう循環バスの逆車線側にある「9番乗り場」から「市内循環・内回り」に乗車してください。バスは約16分おきの運行となっています。

こちらも駅の案内表示に従い、「西改札」から出て頂き、左側の階段を登ると目の前がバス乗り場となっています(階段は途中で左右に分かれますが、そこは右側に登ってください)。

なお、「外回り」循環、「内回り」循環のどちらを利用しても、ならまち最寄りの「田中町」バス停までの時間は大差ありません。但し、東大寺方面への「外回り」は日中は観光客で激しく混雑する場合も多いのですので、座れる場合もある「内回り」をご利用いただくほうがよいでしょう。


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市内循環の乗り方・運賃・使えるチケット

バスに乗る時にまず気になるのはその「乗り方」。

市内循環の場合、乗り降りは「前乗り・後ろ降り」となっています。

ちなみに、運賃は「先払い」です。つまり、前から乗る時に、運転士さんの真横にある運賃箱に運賃を支払う形となります。


関連記事:【先払い?】奈良交通バスのちょっとややこしい「乗り方」まとめ【後払い?】


さて、気になるのはその「運賃」ですが、市内循環線の運賃は、全て220円均一となっています。

現金で払う場合、運賃箱に、220円ぴったりを入れてください。運賃を投げ込んでもお釣りは出て来ません。お釣りが欲しいときは、運賃箱に付いている「両替機」で、先に両替をしてからご乗車下さい。

また、ICOCA・Pitapa・SUICA・PASMOなどの全国共通ICカードももちろんご利用いただけます。

ICカードを使いたいときは、そのまま運賃箱に付いているICカードリーダーに1回だけタッチしてください。

また、残額が足りない時は、不足分の運賃だけ運賃箱に「現金で」払って頂くことになりますのでご注意ください。

ちなみに、奈良交通バスでは「奈良・西の京 世界遺産1Day Pass」、「奈良・西の京・法隆寺 世界遺産1Day Pass Wide」、「奈良・大和路 2Day Pass」といった乗り放題になる「フリー乗車券」を発売していますが、もちろん、市内循環線でもご利用いただけます。

また、近鉄線も乗り放題になる「奈良世界遺産フリーきっぷ」、「奈良・斑鳩1dayチケット」でも、市内循環バスをご利用いただけます。

フリー乗車券類で乗車される場合は、フリー乗車券本体を、運転士さんに乗車する際に見せるだけで乗車できます。


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主要「バス停」と周辺スポットのご案内

市内循環バスのご利用頂ける各バス停は、奈良の主要観光地・主要宿泊施設の最寄りバス停となっている場合が多く、市内循環バスは奈良観光の「基本」とも言える非常に重要な・便利な交通手段となっています。

JR奈良駅

・ホテル日航奈良、スーパーホテルLohas・JR奈良駅、スーパーホテルJR奈良駅前・三条通り、ピアッツァホテル奈良など

油阪船橋商店街

・ホテルアジール奈良など

近鉄奈良駅

・東向商店街、三条通り、小西さくら通り、春日ホテル、登大路ホテル、東横イン近鉄奈良駅前など

県庁前

興福寺奈良県庁屋上広場・展望室奈良公園芝生ゾーン(登大路園地など)、ホテルニューわかさなど

JR奈良駅・近鉄奈良駅からは「市内循環・外回り」をご利用下さい。

県庁東

吉城園依水園東大寺戒壇堂入江泰吉旧居など

JR奈良駅・近鉄奈良駅からは「市内循環・外回り」をご利用下さい。

氷室神社・国立博物館前

氷室神社奈良国立博物館、東大寺門前夢風ひろばなど

正倉院展など奈良国立博物館の各展覧会へお越しの場合は、「氷室神社・国立博物館前」バス停をご利用下さい。

JR奈良駅・近鉄奈良駅からは「市内循環・外回り」をご利用下さい。

東大寺大仏殿・春日大社前

東大寺大仏殿二月堂など)、春日大社春日大社萬葉植物園奈良公園芝生ゾーン(春日野園地)など

JR奈良駅・近鉄奈良駅からは「市内循環・外回り」をご利用下さい。

春日大社表参道

春日大社春日大社萬葉植物園飛火野奈良公園浅茅ヶ原片岡梅林」、浮見堂など

JR奈良駅・近鉄奈良駅からは「市内循環・外回り」をご利用下さい。

破石町

新薬師寺不空院志賀直哉旧居柳生街道滝坂の道)、奈良市写真美術館など

近鉄奈良駅からの場合は「市内循環・外回り」のご利用が便利です。JR奈良駅からの場合はいずれの循環バスもご利用可能です。

高畑町

白毫寺高円山方面など

近鉄奈良駅からの場合は「市内循環・外回り」のご利用が便利です。JR奈良駅からの場合はいずれの循環バスもご利用可能です。なお、白毫寺などへは距離があります。

紀寺町

璉珹寺崇道天皇社など

近鉄奈良駅からの場合は「市内循環・外回り」、JR奈良駅からの場合は「市内循環・内回り」のご利用が便利です。

田中町(ならまち南口)

ならまちエリア奈良町南観光案内所『鹿の舟』ならまち格子の家御霊神社など

近鉄奈良駅からはいずれの循環バスもご利用可能です。JR奈良駅からの場合は「市内循環・内回り」のご利用が便利です。


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まとめ

以上、奈良のまちをぐるぐると回る「市内循環バス」について、その概要、使い方をまとめてきました。

奈良のまちはそれほど大きくなく、歩いて回るのも楽しいですので、全ての「行き帰り」にバスを使う必要はないかもしれません。

しかし、東大寺方面からならまち方面へ行く際に使ったり、駅から三条通沿いを歩いて春日大社などに行き、帰りは歩かずに帰るといったフレキシブルな使い方ができる「路線バス」は奈良観光には不可欠な存在です。

もちろん観光シーズンには渋滞することもありますが、近年は観光客の状況などに応じ、バスも臨機応変に次々と運行されるようになっているため、待ち時間で大きな不便を感じることはそれほど多くないと言えます。

みなさんも、奈良観光の「基本」とも言える「市内循環バス」を上手に使いこなして、スムーズで快適な奈良観光を楽しんでくださいね。