【佐紀神社(亀畑)】平城宮跡近くにある立派な神社は飛鳥時代の創建とも

佐紀神社(亀畑)の社殿 観光スポット・みどころ

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観光のご案内

佐紀神社(亀畑)は、平城宮跡の北側の「佐紀町」の集落の端に位置する神社です。(なお、表記上「亀畑」と神社の後に便宜的に付ける理由は、西に池を挟み隣接する形で同じ名前を持つ「佐紀神社(西畑)」が並ぶ形で存在するためとなっています。)

その歴史は「式内社」であるとされているなど大変古いもので、かつて周辺にあった寺院「超昇寺(ちょうしょうじ)」の創建と同じ時期、奈良時代以前の天武天皇2年(673年)にその鎮守神として祀られたことを創建の由来としています。

祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)・経津主命(ふつぬしのみこと)・六御県命(むつのみあがたのみこと)となっており、隣接する佐紀神社(西畑)と共通した神様を祀っています。

神社の境内地は農村部の「地元に愛される神社」らしい小ぶりなものですが、内部には立派な本殿を持っています。また木々に完全に覆われ、昼間でもかなり薄暗い境内は木々の隙間から差し込むわずかな光が石燈籠などを照らす姿がどこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。

周辺は奈良市街地が近いとは思えないほど静かなエリアとなっていますが、一大観光スポットである平城宮跡「第一次大極殿」などからはごく近い位置となっており、佐紀神社の前の道路も佐紀古墳群と平城宮跡を結ぶルートとして「歴史散策」を楽しむ人々の姿が時折見られます。知名度はやや低いため通り過ぎてしまいやすい存在ではありますが、あらかじめその存在を知っておけば、立ち寄りやすい神社ともなっています。

佐紀神社(亀畑)の風景

佐紀神社の入り口にある小さな社

佐紀神社の中での位置づけ等詳細は不詳ですが、佐紀神社(亀畑)の鳥居の外側すぐの位置には、深い歴史を感じさせる手つかずの雰囲気が魅力的な小さなお社が建っており、道祖神のような雰囲気を漂わせる存在にもなっています。

佐紀神社(亀畑)の鳥居

佐紀神社の鳥居は、ごく普通の鳥居ではあるのですが、他の神社以上に薄暗い鎮守の森の雰囲気と合わせると、異界への入り口であるかのような少し不思議な気分を感じさせる存在にもなっています。

昼間でも非常に薄暗い空間である「佐紀神社(亀畑)」

真昼でも相当薄暗いため、明かりが灯されている社殿前の広場は、集落の拠点としての神社らしいコンパクトな造りが特徴となっています。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

奈良交通バス

・JR奈良駅西口、近鉄奈良駅から「大和西大寺駅(12・14系統)」行き乗車、「佐紀町」下車、北東に徒歩4分

近鉄大和西大寺駅から東に徒歩13分

周辺のみどころ・観光スポット:佐紀神社(西畑)から東に徒歩2分、山上八幡神社から南東に徒歩6分、平城天皇陵(市庭古墳)から西に徒歩6分、弘法井戸館・歓喜寺地蔵尊から北東に徒歩6分、第一次大極殿から北西に徒歩9分

周辺地図