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【興福寺】宝蔵院流槍術ゆかりの巨石「摩利支天石」ってどんなものなの?歴史などを徹底解説!

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興福寺・摩利支天石(まりしてんせき)

ごあんない

摩利支天石(まりしてんせき)は、奈良を代表する寺院である「興福寺」の西側、朱色が美しい「南円堂」のすぐ裏側で興福寺三重塔の傍らにあたる場所に突如現れる「巨石」です。奈良町エリアも含め、周辺ではまず見ることが出来ないような巨石は7トンに及ぶ重量を持つともされ、実に堂々とした存在感を放っています。

・歴史をたどるとこの巨石は元々はこの場所ではなく、興福寺の子院であった宝蔵院(ほうぞういん)にあり、そこで丁寧に祀られていたもので、現在の位置で言うところの「奈良国立博物館」周辺に置かれていました。その後明治に入り興福寺が一気に荒廃を深める中で「宝蔵院」も無くなることになり、その廃寺となった敷地に「巨石」だけが放置されていた所を篤志家により引き取られ、その後長い期間を経て平成11年になって現在の興福寺の敷地内へと移転されたものです。

・なお、宝蔵院においてこの石が祀られていた由来としては、現在でも有名な奈良由来の武術である「宝蔵院流槍術(ほうぞういんりゅうそうじゅつ)」の祖である宝蔵院覚禅房「胤栄」(いんえい)呼ばれる興福寺の僧侶が宝蔵院の庭の巨石に「摩利支天」を祀り、稽古に励んだことに端を発するとされています。ちなみに「摩利支天」とは、「陽炎(かげろう)」を神格化したものであるため、その「隠れ身」の性質から武士を中心に深い信仰を集めた存在となっています。

・周辺は興福寺の中でも裏道のような場所にあり、観光客の数は比較的少なくなっていますが、三重塔や南円堂のみならずその周辺に点在する「地蔵菩薩」、また「摩利支天石」に「八重桜」と隠れたみどころが多くなっていますので、興福寺に観光に訪れた際は忘れずに散策しておきたいエリアとなっています。

アクセス

近鉄奈良駅から南東に徒歩6分

JR奈良駅から東に徒歩15分

奈良交通バス

・JR奈良駅から「市内循環外回り」「中循環外回り」「山村町」「藤原台」「鹿野園町」「奈良佐保短期大学」「天理駅」「下山」「窪ノ庄」「近鉄奈良駅」「県庁前」行き乗車、「近鉄奈良駅」下車、南東に徒歩6分

※摩利支天石は、そのユニークな存在の割には知名度は低く、観光案内板などにおいても積極的に案内がされているということもありません。アクセスするためには猿沢池から「南円堂」へと上がる石段の中腹から西(左)側に伸びる道を進んで頂き、三重塔付近に行って頂く必要があります。場所的にはちょうど「南円堂」の裏側にあたり、「北円堂」からも真南の位置にあたります。

近隣スポット:周辺は興福寺・奈良公園一帯、三条通り界隈から北にすぐ、猿沢池から北西に徒歩2分、率川地蔵尊から北に徒歩3分、東向商店街から東に徒歩3分、興福寺五重塔から西に徒歩4分、奈良県庁から南西に徒歩7分

摩利支天石周辺地図

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