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【西大寺】秘薬を産んだ神を祀る叡尊ゆかりの「西大寺石落神社」ってどんなところ?【鎮守社】

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西大寺石落神社

ごあんない

西大寺石落神社(いしらくじんじゃ)は、近鉄大和西大寺駅にごく近いかつての奈良の大寺院「西大寺」の東門に隣接する、西大寺境内地の飛地にある神社(西大寺の鎮守社)です。

・石落神社の歴史自体は奈良時代に西大寺が創建された時代には遡りませんが、西大寺の「鎮守社」として西大寺「中興」の時代である鎌倉時代の仁治3年(1242年)にその西大寺再興を成し遂げ、般若寺などにも深く関わり「福祉」の先駆者としてもよく知られている「叡尊」によって少彦名命を勧請する形で祀られたことをその創始としています。

・神社の構造は周囲のやや雑然とした町並みからは目立つものである一方、数多くある市内の神社の中でも大変こじんまりとした簡素なものであり、本殿は階段等は設けずにそのまま床を張るような小ぶりな「見世棚造」となっています。華美な装飾も見られない本殿は、屋根の葺き替えなどの改修が行われているとは言え、その質素な佇まいは現在も室町時代中期に設けられたとされる当時の姿を保っています(特に保護するための覆屋などは設けられていません)。

・祭神としては「少彦名命(石落神)」が祀られ、その起源はかつて称徳天皇を取り巻いて発生したとされる「石の祟り」に由来するものとも言われています。また、石落神は秘薬を授け、それに基づいて、「豊心丹」と呼ばれる漢方薬が製造されるようになったという逸話も残っています。

※「石の祟り」とは、かつて巨大寺院であった時代に、西大寺に存在した「東塔」に用いられた「心礎」の石材を廃棄しようとしたときに、その祟りを恐れて小さく石を砕き、道路に撒いてしまったところ、称徳天皇が病気になってしまったという内容のものであるとされています。

・鳥居の手前には竹が渡され、祠の近くまで立ち入ることは禁じられているようですが、春には椿や八重桜も美しく、また西大寺訪問時には必ず通過する位置にあるため、歴史ある姿を鳥居越しに気軽にご覧いただけるようになっています。

アクセス

近鉄大和西大寺駅から南西に徒歩3分

※石落神社は、西大寺駅方面から西大寺境内地に入る際に利用する「東門」のほぼ正面と言ってよい位置に向かい合わせに建っています。場所は大変わかりやすく、迷うことはまずありませんが、西大寺境内地方向に目を取られ、小さな石落神社はつい見落としてしまいそうになっていますので、東門付近に来られた際は、少しだけ周囲全体を見渡してみてください。

近隣スポット:西側一帯は西大寺境内、八幡神社から東に徒歩7分、十五社神社から南東に徒歩7分、菅原天満宮から北に徒歩15分、秋篠寺から南東に徒歩15分

西大寺石落神社周辺地図

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