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【奈良駅周辺】駅前古墳?三条通り沿いに突如現る「開化天皇陵」ってどんなところ?歴史などを徹底解説!

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開化天皇陵

ごあんない

余り知られていない「駅前古墳」

開化天皇陵(かいかてんのうりょう・春日率川坂上陵・念仏寺山古墳)は、近鉄奈良駅やJR奈良駅からほど近い中心市街地にぽっかりと穴を開けるように位置する古墳であり、奈良駅周辺に存在するものとしては現存する唯一の古墳となっています。街並みの中から直接古墳を眺めることが出来る場所が限られており(ビル・ホテルの上層階など)、その位置関係は分かりにくくなっていますが、三条通り内、「ホテルフジタ」の西隣には古墳へと伸びる参道があり、そこから古墳の近くまで入ることが可能となっています。

「欠史八代」最終期の「開化天皇」は「春日率川宮」を皇居とした?

参道はしっかりとした長い道のりとなってはいるものの、前方後円墳である開化天皇陵の全長は約100メートルと、佐紀盾列古墳群に含まれる全長が200メートルを超える大規模な古墳と比較すると特別大きなものではありません。しかしながら中心市街地に突如現れるその姿からは、比較的スケールの大きな古墳という印象を感じさせるものとなっています。

築造は5世紀前半とされ、近世には隣接する「念仏寺」の一部となったためそのまたの名を「念仏寺山古墳」とも言う開化天皇陵は、宮内庁の治定としては、「欠史八代」としてその実在性が不明瞭な時代の最終期の天皇である「開化天皇」の陵墓であるとされています。なお、その開化天皇は『日本書紀』では春日率川宮(かすがのいざかわのみや)を皇居とし、それは現在の「率川神社」周辺であるとされているため、非常に近い位置に立地する開化天皇陵との関係性自体には整合性が保たれているとも言えます。

かつては「珍しくない」存在であった周辺古墳

なお、現在は周辺でその他の古墳跡は一切目にすることが出来ませんが、開化天皇陵以外にも、JR奈良駅周辺の発掘調査では、平城京建設時に破壊されるまでは存在したとされる古墳群の痕跡が発見されています。そのため、現在は駅周辺に突如一つだけ現れるユニークな古墳である開化天皇陵も、かつては周辺の古墳群と一体を成す存在であったことが伺えます。

古墳の風景と言うものが、どうしても「観光」という観点からは殺風景なものになってしまうこともあり、メインストリートである三条通りから古墳の参道に入って行く観光客の姿はほとんど見かけられませんが、市街地の中にある身近な歴史と自然を感じられるスポットとなっていますので、参道の前を通過する際には、少しだけ時間を割いて立ち寄ってみてもよいかもしれません。

アクセス

各駅からのアクセス

近鉄奈良駅から南西に徒歩8分

JR奈良駅から東に徒歩8分

近隣スポット

南側一帯は三条通り界隈、率川神社から北西に徒歩4分、漢国神社から南西に徒歩5分、蓮長寺から南に徒歩8分、興福寺から西に徒歩10分、猿沢池から西に徒歩10分

開化天皇陵周辺地図

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