穴場観光スポット

【東大寺】大仏殿の裏手にある静かな空間「講堂跡」ってどんなところ?【遺跡】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
東大寺講堂跡から眺める大仏殿

ごあんない

・東大寺講堂跡は、日本を代表する観光スポットである東大寺大仏殿の北側に隣接する位置にある「仏堂の遺跡」を伴った芝生広場です。

・この位置にあった仏堂である「東大寺講堂」は、唐招提寺などに現存する「講堂」と同様、僧侶たちが集まり仏教研究・講義を行うために用いられるものであり、かつて回廊を通して東大寺大仏殿と繋がる大きな仏堂でした。講堂は天平勝宝8年(756年)ごろに完成したと言われ、本尊としては千手観音、また脇侍としては虚空菩薩、地蔵菩薩があったとされていますが、平重衡らによる治承4年(1180年)の南都焼き討ちなど室町時代に至るまで3度に渡り焼失し、3度目の焼失以降は再建されることはありませんでした。この他、かつての講堂周辺には、東室・北室・西室の三面僧坊があったとされていますが、これらも講堂と同じ時期に失われ、再建されることはありませんでした。

・現在は、当時の面影をわずかに残すものとして「礎石」のみが残っており、「遺跡」としての広々とした空間は、現在は奈良公園内の「園地」と同様、気持ちの良い「芝生広場」として憩いの空間となっています。周辺は美しい木々に覆われ、一部で咲き誇る百日紅(サルスベリ)や桜なども美しく、新緑の時期にはいっぱいに広がる自然と「大仏殿」が織りなす風景が特にすがすがしい雰囲気を与えてくれています。

・一方でそのように美しい講堂跡は、大仏殿と言う最大の観光地や二月堂なども近接する位置でありながら観光客の数は少なく年間を通してひっそりとした風情を漂わせており、貴重な静寂が広がる空間として、「観光向け」イメージに留まらないありのままの東大寺の風景を感じることが出来る貴重なスポットとなっています。

東大寺講堂跡周辺の風景

東大寺講堂跡の「礎石」

レプリカではない数多くの本物の礎石が残り、「面影」は十分に感じられる「東大寺講堂跡」。よく見ると、礎石以外にも地面に不安定な形で突き立っている少し不思議な巨石もあったりします。

東大寺講堂跡の昼下がり

講堂跡からは、大仏殿を「裏側」から望む形となります。その壮大なスケールと存在感は、正面から望む場合と大差ないほどで、むしろ観光客が少ない空間で大仏殿の景色を独り占めできる貴重な体験が可能となっています。

東大寺講堂跡・大仏池周辺のイチョウ

大仏池から講堂跡にかけての広々とした自然あふれる空間では、夏のサルスベリなどに留まらず、秋にはイチョウをはじめとする紅葉の彩りも楽しんで頂けます。

アクセス

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「青山住宅」「州見台八丁目」行き乗車、「今小路」下車、東に徒歩8分

・JR、近鉄奈良駅から「市内循環外回り」「山村町」「藤原台」「鹿野園町」「奈良佐保短期大学」行き乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、北に徒歩12分

近鉄奈良駅から北東に徒歩20分

JR奈良駅から北東に徒歩35分

近隣スポット:正倉院から南東に徒歩2分、大仏池から東に徒歩3分、東大寺大仏殿から北に徒歩5分、東大寺二月堂から西に徒歩5分、東大寺法華堂(三月堂)から西に徒歩5分、東大寺鐘楼から北西に徒歩5分、東大寺戒壇堂から北東に徒歩5分

周辺地図

  • このエントリーをはてなブックマークに追加