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【ならまち】町並みに囲まれる世界遺産「元興寺(極楽坊)」ってどんなところ?歴史やみどころを徹底解説!

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ごあんない

・元興寺(極楽坊)は、奈良町の中心部に位置する真言律宗の寺院(西大寺の関連寺院)で、奈良町エリアに現存する3つの「元興寺」関係スポット(元興寺極楽坊・元興寺塔跡・元興寺小塔院跡)の中で最大規模のものとなっています。現在、寺院は「東大寺」などと同じく世界遺産にも登録されており、奈良町エリア、奈良市を代表する観光スポットとして年間を通して多くの観光客でにぎわっています。

・その創建は、蘇我馬子が創建した日本最初の本格的伽藍を持つ仏教寺院「法興寺(飛鳥寺)」が、飛鳥の地から平城京への遷都に伴い現在の地に移転されたことに遡るとされ、飛鳥にあった時代を含めると創建時期は推古元年(593年)まで遡るという壮大な歴史を有しています。

・奈良時代は南都七大寺の一つとして東大寺や興福寺、西大寺などと並ぶ大寺院として繁栄を極め、現在の奈良町エリアを覆うような大伽藍を有し、金堂や東西の塔、講堂などが立ち並んでいたとされています。しかし中世以降は次第に衰退し、災害や戦災などで多くの建築が失われ、次第に伽藍も縮小し、元興寺も庶民信仰の拠点として変化する中で、周囲に多くの人家が建設された結果、現在の「奈良町」が生まれることにもなりました。また、その過程で3つの「元興寺」である極楽院・観音堂(元興寺塔跡の周辺)・小塔院に分立することになったとされています。

・そのうち世界遺産「元興寺(極楽坊)」の現存する「極楽坊本堂」「禅室」の建物は、鎌倉時代にかつての「僧坊」を改築する形で建設されたものであり、部材や屋根瓦の一部に飛鳥時代・奈良時代のものが使用されており、かつての巨大寺院「元興寺」の唯一の面影を示す貴重な建築となっています。なお、この極楽坊も昭和初期まではひどく荒廃していたとも言われていますが、戦後復興が行われ、現在は世界遺産としてその堂々とした威容を示しています。

・現在も残る文化財としては、その精緻な技術で知られる「五重小塔」や木造阿弥陀如来像・聖徳太子立像、またユニークなものとしては江戸時代などの庶民信仰を示す貴重な資料などがあり、いずれも本堂南側の「収蔵庫」において見学することが可能です。

・ちなみに、現在の元興寺(極楽坊)の運営母体は所有する文化財の保全も兼ねて「元興寺文化財研究所」を運営しており、寺院とは別に大規模な研究施設を有するなど、全国的にも名高い文化財保存のパイオニアとして、単なる「観光」寺院の枠に留まらない活動を行っています。

・境内は年間を通して季節ごとの美しい花々で彩られ、特に萩や桔梗の美しさは有名であり、世界遺産でありながら「花の寺」としても人気を博しています。

拝観情報

拝観料:大人500円(秋季特別展期間中600円)、中高生300円、小学生100円

拝観時間:午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)

駐車場:有り(無料・台数少)

リンク 元興寺公式サイト

元興寺(極楽坊)の風景

飛鳥時代のものも残る元興寺の「瓦」

交換されたものも多いとは言え、一部には「飛鳥時代」の瓦が現在も使用されているという「奇跡」に近い建築である元興寺本堂。1300年以上の歴史を持つ「屋根瓦」は幾多もの災害や苦難を経験し、巨大寺院から小寺へと変貌しながらもどうにか現在まで生きながらえて来た「元興寺」の生き字引となっています。

元興寺(世界遺産)の境内地

境内地は東西に細長く伸びる格好となっており、本堂周辺は裏手も含めて一周することができます。

元興寺境内の石仏たち

境内の南側には、相当な数の石仏が田園風景を模した形で安置されている「浮図田(ふとでん)」と呼ばれるエリアがあります。この石仏達は元よりこの地にあったものではなく、周辺地域から集められたもので、鎌倉時代から江戸時代にかけての石仏が多くなっています。

萩の名所「元興寺」

 

境内一帯には数多くの「萩」が植えられており、白毫寺等と同様に、秋になると「萩の名所」となるスポットとしても知られています。

アクセス

近鉄奈良駅から南東に徒歩15分

JR奈良駅から東に徒歩20分

奈良交通バス

・JR奈良駅、近鉄奈良駅から「天理駅」「下山」「窪ノ庄」行き乗車、「福智院町(元興寺東口)」下車、西に徒歩5分

近隣スポット:一帯は奈良町エリア、猿沢池から南に徒歩5分、御霊神社から北に徒歩5分、元興寺塔跡から北に徒歩5分、元興寺小塔院跡から北東に徒歩5分、奈良町にぎわいの家から北東に徒歩3分、旧大乗院庭園から西に徒歩5分

周辺地図

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