穴場観光スポット

【山辺の道】大和棟の建築も残る「白毫寺町の家並み・田園風景」を写真でご紹介!【入江泰吉】

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白毫寺町の歴史的家並み(農村風景)

ごあんない

・ならまち、奈良公園周辺に次ぐ観光エリアであり「新薬師寺」などが立地する「高畑」エリアからわずかに南の「高円山麓」には眺めの良い白毫寺が位置する「白毫寺」エリアが広がっています。

・その白毫寺町の集落には、その古い家並みの中に奈良県独特の農家建築である「大和棟」の形状を保った住宅が多く現存しています。現在その「屋根」は昔ながらの茅葺きではなくトタンなどに代わっていますが、住宅の建物自体は古い時代の雰囲気そのままに、入り組んだ路地の傍らに所々密集した形で残されています。また奈良を代表する写真家である入江泰吉氏も白毫寺町の風景を好み、現在も入江氏の写真に見られるような風景が一部でそのまま残されています。(大和棟とは、白い漆喰が美しい側面部と切妻の屋根の対比が特徴的な奈良県内に広く見られる建築様式です。)

・集落の風景には、その大和棟の住宅や蔵などのみならず、「井戸」や「仁丹などの古い看板」・「お地蔵さま」・「小川」「ツタの生い茂る空き家」など、「古い家並み」のある風景を象徴するような要素に溢れており、歴史的な町並み・家並みを愛する人々には広く知られた地域となっています。また、農村集落として発展した白毫寺町らしく、現在も市街化が進むとは言え、集落の周囲の一部には美しい田園風景も残されています。

・現在奈良市街地周辺では最も「昔ながらの農村風景」をそのまま残しているエリアとして、歴史的景観の愛好者のみならず、白毫寺参拝者、また高畑界隈や山辺の道を散策する人々なども時折立ち寄るようになり、市街地近辺の貴重な風景として奈良の前近代の面影をも今に伝えています。

白毫寺町の風景

茅葺き屋根の面影が残る白毫寺界隈

白毫寺町の風景の特色は、とにかく「元茅葺き」のトタン屋根が非常に多い事が挙げられます。奈良市内でここまでトタン屋根が多いエリアはここ以外にないと言ってよいほどで、市街化される中でも「農村風情」がほぼありのままで残されています。

奈良市街地周辺に残る「農村」の日本家屋(白毫寺)

トタン屋根の住宅は、ほぼ一様に赤茶けた色合いの古めかしいトタン屋根となっています。また外壁はほぼ建造当初のままとも言える「土壁」を基調とする者が多い住宅建築は、かなり老朽化が進んでしまっているものも多いですが、その代わりに圧倒的な歴史感、風情を感じさせるものとなっています。

白毫寺町に残る「井戸」

白毫寺集落の中心部付近には、「奈良町」エリアでもなかなか見られなくなった「井戸」が見えやすい位置に現在も残されています。

白毫寺町の仁丹看板

京都市内には多数あるものの、奈良市内では数か所しか見られない戦前期の風情漂う「仁丹看板」も井戸の傍にあり、ノスタルジックな雰囲気を一層感じさせるものとなっています。

元茅葺き屋根の家並みと「若草山」

白毫寺エリアは、若草山の山腹の真南とも言える位置にあり、古めかしいトタン屋根の住宅群と、少し変則的な角度から眺める若草山を合わせて眺める風景は、奈良らしいひなびた雰囲気をよく表したものとなっています。

アクセス(集落中心部・宅春日神社まで)

奈良交通バス

・JR、近鉄奈良駅から「山村町」「藤原台」行き乗車、「高畑住宅」下車、東に徒歩8分

・JR、近鉄奈良駅から「北野」「下水間」行き乗車、「白毫寺」下車、東に徒歩3分

近隣スポット:新薬師寺から南に徒歩7分、奈良市写真美術館から南に徒歩7分、不空院から南に徒歩8分、高円山登山口から北西に徒歩8分

周辺地図

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