【広大寺池】コウノトリがやってきた「聖徳太子」ゆかりの池

広大寺池 観光スポット・みどころ

当ページの内容を含め、奈良の観光スポットに関連する内容は原則としてコロナ禍前を中心とした状況に基づく「アーカイブ」的内容となっており、その後状況が変化している場合があります。
最新の状況については、各スポットに関する公式サイト、または観光協会などの情報発信などを別途ご確認下さい。

観光のご案内

奈良市最大級のため池は帯解寺の近くに

広大寺池(こうだいじいけ)は、帯解寺のある「帯解」エリアの西側にある、大池や水上池などに並ぶ規模、また白川溜池に次ぐ規模の「奈良市最大級」の「ため池」です。

池は観光スポットではないため案内表示などに乏しく、少しアクセスが難しい場所にありますが、帯解駅や帯解寺から徒歩10分程度でアクセス可能な場所に位置しています。

聖徳太子が作ったため池?

「ため池」と言っても、やはり「奈良のため池」ですので歴史が非常に深く、平城京の時代より更に昔の飛鳥時代に、聖徳太子が地域の農業用水のために近隣を流れる菩提山川の水をひく形で築造させたものと伝わっています。当初は「和邇池(わにいけ)」というため池と「広大寺」という寺院が建立され、その後寺院などが消失し、改めて「広大寺」池となったとされています。

コウノトリが飛来した池

現在、ため池は冬に水が抜かれることもあり、特にその時期には様々な野鳥が飛来し、鳥たちのオアシスとなっています。また近年には、コウノトリが広大寺池に定着したこともあり、野鳥好きの人々にはよく知られた池ともなっています。

なお、時折ため池で釣りをしようとしている人を見かけることがありますが、当然のことながら、池には柵がしており、危険ですので、水辺に近寄ることは出来ません。池の堤の上を走る道から池を眺めるという形が基本となります。

広大寺池は、決して「観光スポット」と言えるものではありません。しかしながら、雄大な池と、その落ち着いた環境は奈良市内では珍しい「水辺スポット」となっており、また高台になっていますので、奈良盆地を囲む山々を一望することも可能です。すなわち誰にも邪魔されずに、奈良独特の風情をしみじみと味わう事の出来る空間となっているのです。帯解寺などの観光とあわせ、散歩気分で池の周りを歩いてみてはいかがでしょうか。

広大寺池の風景

春先の広大寺池

広大寺は周辺では「白川溜池」に次ぐ規模を有する巨大な池となっています。東には春日山、高円山、また西側は田園風景と生駒山方面を望む風景が見渡せます。

桜井線と広大寺池

池のほとりには「桜井線(万葉まほろば線)」も走っており、池を背景にローカル線の走る風景は、なかなか味わいのある風景となっています。

鳥居型の樋(広大寺池)

なお、広大寺池には名物とも言える鳥居型の取水施設があり、古めかしいその木組みの構造物は、過去のなりわいを今に伝える「技術遺産」とも言えそうな存在となっています。

次項では、交通アクセスについてご案内致します。

アクセス(電車・バス)

近鉄・JR線各駅からのアクセス

JR帯解駅から西に徒歩10分

奈良交通バス

近鉄・JR奈良駅から「白土町」「シャープ前」行き乗車、「シャープ前」下車、東に徒歩10分

近鉄・JR奈良駅から「天理駅」「下山」「窪之庄」行き乗車、「下山」下車、西に徒歩15分

※帯解寺南側の十字路、帯解駅の北側の三叉路から伸びる道を西に進み、線路の西側に出て頂き「春日神社」の鳥居前から南寄りに伸びる細い道を道なりに進むと、少し広い道に出てまいります。その道を更に南に進むとすぐに池が見えてきます。

周辺のみどころ・観光スポット

帯解寺から西へ徒歩10分、龍象寺から西へ徒歩10分、八坂神社(柴屋町)から西に徒歩11分、八坂神社・円満寺から西に徒歩13分、ベンショ塚古墳・森常稲荷神社から西に徒歩17分

広大寺池周辺地図